2008年04月28日

奇奈家家内放送 第四十四回目


ダウンロード用リンク

 

奇奈家家内放送 第四十四回目です。

どうぞお聞きください。

 

それから、ご意見、ご感想、苦情などなど、

メールでお送りいただけると幸いです。

アドレスは、

 

f_kushina@hotmail.com

 

です。

どうかよろしくお願いいたします。


今回朗読の詩はこちらです。

 

『天を支える巨(おお)きな人よ』

                  奇奈文人

 


彼女は、晴れの日も雨の日も笑っていた。

ある雨の日、僕は尋ねた。

「君は、雨の日でも楽しそうだね」

彼女は突然の質問に首を傾げつつも、

「う〜ん、・・・楽しいとかとはちょっと違うかも」

そう答えた。

不思議そうな僕の顔を見てか、言葉を付け足す。

窓の外、しとしとと降りしきる雨を、空を覆う灰色の雲を見上げながら。

「・・・この雨はね、天を支える巨きな人が流す涙なの。

独りでつらいよ、苦しいよ〜って。だからね・・・、」

彼女は僕に振り向き、いつものように微笑んだ。

「私が励ましてあげてるの。大丈夫、あなたを支える人がここにいるよって。」

 

 

その彼女も、今はもういない・・・。

最後の別れを済ませた帰り道、

笑うことも、泣くことさえできない僕は、独り歩いていた。

急に降りだした夕立に傘も差さず。

ただただ歩く僕の頬を、彼の涙が流れていく・・・。

ふと、その空を見上げ、彼に声をかける。

「あなたを応援していたあの子は、あなたの元にいますか?」

いつも彼のことを気にかけていた彼女は、きっと彼の元にいるんだろう。

だとすると、

この雨は誰のための・・・?

・・・そうか、そうだったんだ。

「ありがとう、僕は大丈夫。巨きなあなたに、いつも笑っていて欲しいから。

今度は僕があなたを。」

ちょっと硬かったけど、僕は自然と微笑むことができた。

夕立はいつの間にか止んでいて、

空には、・・・大きな虹がかかっていた。

posted by 奇奈文彦 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
どうも。火冬です。
この度は私如きの没ラジオ(yumeさんが居るのに言って良いのか!?)にお越し下さり誠に有難う御座いました。

まぁふつ〜にyumeさんの本名のあだ名を何回か(正確には3回)口走ってしまいましたが・・・・。
何とか成功いたしまして。良かったです。

実は今奇奈さんのラジオ「四十四回目の」を聞きながらキーボード打っていたりして・・・・(微笑

今日は本当に有難う御座いました。(会釈
またコラボ出来たらヨロシクお願い致します。
Posted by 火冬 at 2008年05月02日 20:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://radilog.jp/tb/281301
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。